自動ロボット掃除機のルンバへの憧れを抱いている方は少なくなかろう。

寝ている間に掃除をしてくれるなんて、まるでドラえもんに出てきそうなアイテムなのだから。

私は4カ月近く前に、世田谷のワンルームから厚木の2LDKにコロナ移住してきた。

家が広くなるのは良いが、掃除の量も増えたのだ。

3カ月で早速めんどくさくなってきたわけですハイ。

そこで、お金の力にモノを言わせて、文明の利器で楽できないかと考えたのである。

ということで、今回はルンバ i7+(i7プラス)の購入を検討するため、2週間のお試しレンタルで使ってみたので、その使用感をレポートしていくとしよう。

ルンバの購入を検討している方で

「ルンバって実際どうなの?」

と思う方へ、リアルな生の声を届けたいと思う。

ルンバは使ってみたら、実際とても便利で助かる道具だったが、導入にあたって注意したい点や、おすすめの使い方というか、よりルンバの能力を発揮させるためのポイントがいろいろある事が分かったので紹介していく。

お試し2週間レンタルのシステムについて

本題の前に、今回利用したおためし2週間レンタルについてざっと解説しよう。

このシステムは

ルンバを2週間 ¥1,980(税込・送料込)で使えるよ

実際に使って気に入ったらそのまま ¥4,180/月(税込・i7+の場合)で使えるよ

その後は最低6カ月レンタルすればいつでも解約していいよ

合計3年(36カ月)使ったら買取とみなして以後の料金はかからないよ

↑といったものだ。

要するに、途中解約のできる(最低6カ月)3年分割払いみたいなシステムだ。

意気込んで全額払って購入したもののすぐに使わなくなっちゃいました

↑っていうリスクを回避できるメリットがある。

ヤマハが楽器のレンタルで同じようなシステムのサービスをやっているので、ピアノ教室や音楽教室の関係者の方には馴染みがあるかもしれない。

ルンバは楽器を習い始める時と全く同じ経済的リスクをはらんでいるというのがおもしろい。

もしお試しから継続へ移行した場合、お試し料金の¥1,980(税込)と初月の¥4,180が無料になるので、最大の合計費用は¥4,180×35ヶ月=146,300円(税込)だ。

ルンバ i7+(i7プラス)の定価は¥142,868(税込)なので、定価とほとんど変わらない最終金額でリスクヘッジできるのは、嬉しいシステムと言えよう。

レンタル品の状態は?

それでは早速、レンタルで届いた現物を見ていこう。

レンタルで届くのは新品ではない。

当たり前だが、レンタル品としてあちこちに貸し出されてきたであろう痕跡が満載のものが届いた。

まず梱包の段ボールからして歴戦の風格を漂わせている(SDGsが叫ばれる昨今だしね!)。

本体のほうも、細かいホコリみたいなのが微妙に付いていたりして、明らかに新品ではない感じだ。

何より、本体の「ぶつかった痕跡」がその歴史を物語っている。

後述するが、ルンバにはセンサーが付いていて、壁や階段(崖)など、明らかな障害は事前に検知できるが、椅子やテーブルの足など、ちょっと分かりにくい障害は「実際にぶつかって存在を確認する」スタイルらしいのだ。

まさに「手探り」で、案外ローテクなのである(結局それが一番という結論なんだろうけど)。

だから本体には必然的に、歴戦の勲章が刻まれているのである。

後で専用のアプリでルンバ本体に接続して、過去の履歴を見ていたら、これまでに140回以上起動していた。
合計清掃面積は1800㎡程度だった。

私個人としては、この時点でレンタル品の継続利用という選択はない。

家電なので、中古品ということは、それだけ残りの寿命が短くなっている可能性が高いからだ(まぁ新品を買ってもすぐ壊れる時は壊れるんだけどね)。

レンタル品は一旦返して、新品で継続利用することもできるので、そのほうが良いだろう。

※レンタル品を継続利用すると月額料金が1割引(400円くらい)になるようだが、月400円のためにお古という選択は、私はないかな。

使用感想① とりあえず起動してみた場合

ということで、届いたルンバi7+(i7プラス)の実力を探るべく、まずは何も考えずに、とりあえず起動してみた。

実際に起動してみてどうだったか、正直なレポートをしていく。

先に結論を言うと、う~~ん、、、

65点、、、

といったところか(私はね)。

使えないとまでは言わない。

使えないほどじゃないけど、ドラえもんみたいな夢の道具では決してない。

①あちこちぶつかる

どういうことかと言うと、前述の通り、このルンバは基本的に、部屋中を突進して頭をぶつけながら障害物を検知していくシステムらしいのだが、これがなんともポンコツ感漂う動きなのだ。

大丈夫か?こいつ?って。

どうやら人間のように部屋の全体像を見回した上で動くのではなく、常に「目の前に障害物があるか否か」をセンサーで捉えて動いている仕組のようなのである(回を重ねるごとにAIが部屋の形を自動で学習していく様ではあるが)。

起動した出発点からジグザグに動きを進め、壁などの障害物にあたるまで進み続けていくわけだ。

本当に、手探り感丸出しなんですよこの子。

人間で言うと、真夜中の広大な建物の中を懐中電灯1本で探検していくような感じか。

これを見ていて、最初はなんとも非効率に見えてならなかった。

その認知の精度だが、リビングとそれに隣接する居室を回らせたところ、おそらくカバーできた床面積は全体の7割~8割くらいだったんじゃないかと思う(40~50分かけて)。

人間の仕事と見るなら、割と雑なタイプの仕事のように感じた。
四角いテーブルを丸く拭く人みたいな、ちょうどあんな感じの雑具合である。

放っておくだけで勝手にそれだけやってくれるならいいじゃないか、という見方もできる。

だから使えないほどじゃないけど、正直、期待したほど優秀でもなかったのが正直なところだ。
けっこう漏れは気になった(これは性格のバイアスもあるだろうけど)。

あと、「ぶつかって検知する」仕組である以上、「ぶつかって欲しくないもの」がある部屋での使用には注意が必要だ。

例えばピアノである。

ピアノのある部屋でルンバを軌道すると、おそらくルンバくんはピアノの足や本体にガンガン突撃するだろう。

強い衝撃ではないが、傷が付かないとも限らないので、ピアノをお持ちの方やピアノ教室での導入は注意したほうが良いだろう。

対策としては、ルンバに入って欲しくないエリアに、ルンバにしか見えない壁を作って侵入を阻止するデュアルバーチャルウォールというアイテムが付属しているので、それをうまく使えばなんとかなる場合もあるかもしれない。

②けっこううるさい

欠点ばかり挙げて申し訳ないが、他にも正直に伝えていきたい。

その音である。

けっこううるさい。

掃除機ほどではないが、何かコピー機のモーター音に似た音が常に出ているのだ(紙が出てくるカシャンカシャンはないが)。

しかもあちこちぶつかるので、夜中や早朝に使うのは、特にアパートやマンションといった集合住宅ではやめたほうがいいだろう。

壁や柱に直接ぶつかる音は一番隣に響きやすい。

もし戸建てで夜にルンバを使う場合は、照明をちゃんとつけてやろう。

暗いとルンバのセンサーが効きづらくなるらしい(最悪、階段から転げ落ちるなんて事も?)。

そして、このルンバの騒音が意味するのは、「外出中か、別の部屋にいる時しか使えない」ということだ。
仕事中に周りで動かれると、気になって仕方がないだろう。

工夫して使えば良いだけではあるが、リモートワークで基本的にずっと在宅勤務の私にとっては、結構な制限だと感じた(最初は)。

③ケーブルが絡まってすぐ止まる

そしてそれは、「目を離して大丈夫なのか?」という問題につながる。

実際に使ってみて感じたのは、コードなどの配線類が床にあると危ないという事だ。

ルンバの下には小さいハケみたいなのが付いていて、それがクルクル回ってゴミをかき集めるらしいのだが、このクルクル回るハケにコードが巻きつく可能性があるのだ。

実際に見ていて、普通の太さの電源コードくらいなら、なんとか絡まず、戦車みたいに踏み越えていった(それでも結構ヒヤヒヤしたけど)。

でも、よくオーディオの音声をつなぐラインケーブルみたいな細いケーブルは、クルクルに巻き込まれて、ルンバ本体が身動きできなくなってしまった。

なので、細いケーブルや、それと似たような紐状のものがあると、ルンバはすぐに止まってしまう。

止まるだけでなく、引っかけて動こうとすることで、そのコードの先にあるものが床に落ちてしまうなんて危険も起こり得るだろう。

あの様子だと、パソコンのLANケーブルも怪しい感じだ。

これだけでもう、外出中に目を離して動き回らせるには結構な不安が付きまとうわけである。

これは、精神衛生的に良くないと私は感じた。

対策としては、固いケーブルカバーを買ってきて、コードに被せれば大丈夫そうだが、それも面倒くさいだろう。

そんな具合に、ルンバi7+のデビュー戦は、私としては残念な結果に終わった。

期待していたほどルンバは役に立たないのかなと、正直最初は思ったのだ、最初はね。

使用感想② ルンバの特徴を理解して使ってみた場合

何も知らずにとりあえず動かしたルンバはいまいちだったが、一方で、使う側がちゃんとルンバの特性を理解して、ルンバに合わせて使ってあげたら、もっと使い心地も良くなるんじゃないかと思ったのだ。

その場合、先に結論を言うと、

90点だ(私はね)。

大躍進である!

ルンバは、「適正な環境」でちゃんと使ってやれば、めちゃくちゃ使える。

「適正な環境」でちゃんと使えば、日々の掃除機掛け作業が大幅に減らせて、常にホコリなしのピカピカで、ルンルンルンバ(?)なのだ。

ここから先では、私なりにルンバを使ってみて感じた、ルンバに快適に仕事をしてもらうための、オススメの使い方と注意点を挙げていく。

①クリーンベースの向きが超大事!

ルンバは普段、充電をしたり、本体内のゴミを自動で吐き出すゴミパックを内蔵したクリーンベースという基地にいる。

ルンバを起動して掃除を指示すると、このクリーンベースから発進して清掃を始めるのだが、クリーンベースについては、取説や解説サイトではその設置場所についてばかり書かれている。

周囲にルンバを妨げる物がないとか、正面に1メートル以上のスペースが必要とか、そういう置き場所の話ばかりなのだ。

だがルンバのパフォーマンスを上げるには、このクリーンベースから発進する時の「向き」が、めちゃくちゃ重要だと私は感じた。

適正な向きは、部屋の形や物件全体の間取りによって変わる。

例えば、縦長の部屋や間取りを掃除してまわる時は、その縦長と同じ縦方向にルンバを発進させるのが良い。

なぜなら、最初の発進の向きを基準に、ルンバはジグザグ走行をしていくからだ。

つまり部屋と同じ縦方向に発進させてやれば、ルンバは部屋の縦の方向にガーッと走ってくれるわけだ。

これをもし横方向に発進させた場合、ルンバは短い横方向で、ちまちまと頻繁にジグザグ走行をし、切り返しが増える事で掃除時間も増えることになるのだ。
廊下なんかをこれでやろうものなら最悪である。

私は最初の起動でこれをやった。

こいつ、頭悪いな~、、、

と思って残念に眺めていたのだが、使う側がルンバに合わせてやることが大切なのだ。

②どかせる障害物はちゃんとどかす

次に大切なのは、部屋をルンバが掃除をしやすい環境にしてあげることだ。

前述の通り、細めのコードなど、ひも類はルンバの天敵と言える。

こうしたものをルンバを起動する時に、一時的にでもちゃんとどかすことだ。

それが面倒くさいなら、普段からなるべく床に物を置かないようにすると良いだろう(整理整頓されてホコリ溜まりにくく清潔だし)。

ケーブル類だけでなく、例えばゴミ箱や、サーキュレーターなど、床に直で置いているものも、ルンバを起動する時だけ椅子の上などに一時避難させると良い。

こうすることで、もれなく床を掃除できるし、ルンバが引っかかって食う時間を最小限にできるのだ。

逆に床に物が多いと、それらの近辺は掃除できないので、むらができてしまうわけだ。

ルンバが向かない部屋、間取りは?

では、そんなルンバに向かない部屋、物件というものを考えてみよう。

①物が床に溢れている部屋

前述の通り、いつも物が散らかっている部屋や床置きしている物が多い部屋は、そもそもルンバが掃除できる面積が狭くなるので、ルンバの使用には向かない部屋だと言えよう(ピアノみたいな高級品がある部屋も)。

ましてや障害物があって掃除したい部屋に移動できないなんて事では本末転倒と言えよう。

②段差が多い部屋

ルンバは基本的には段差はあまり乗り越えられない。

カーペットぐらいならいけるが、固い段差は、検証はしてないがおそらくせいぜい1~2センチくらいまでなんじゃないだろうか(見た感じ2センチでもきつそう)。

ましてや階段なんて10,000%昇り降りできない。

なのでワンフロアのマンションや平屋では良いだろうが、2階以上の戸建てにはあまり向かないと思う。

ウチは2LDKのマンションなので、人力で違う階に移動させた場合に挙動がどうなるかは検証できていないが、おそらく仕組的に現在位置が分からなくなるのではないだろうか?

一人暮らしにルンバは必要?

ところで、そもそもだが、ルンバを使うまでもない狭い部屋にルンバはいらないだろう。

例えば一人暮らしでワンルームに住んでいる場合、掃除機掛けをする面積なんてたかが知れているはずだ。

しかも狭いワンルームだと、必然的に床面積に対する物の割合が増えるので、ルンバが動いて掃除できる面積が非常に狭くなるだろう。

ルンバとクリーンベースの大きさだって、ワンルームに置くにはバカにならない。

したがって私の経験上、ワンルームであればサイクロン掃除機でも買って、いつでも使えるようにセッティングしておくほうが、遥かに早く、楽に、キレイに掃除できるだろう。

私も一人暮らしだが、ルンバがいるかどうかは、何人暮らしかではなく、部屋の広さで決まるだろう。

その広さを自分で掃除機がけする時間と労力を、ルンバのコストと天秤にかければ良い。

私の場合は 63㎡ の 2LDK で、自分で隅々までちゃんと掃除機掛けしようとすると、20~30分くらいはさらっとかかってしまう(しかも夏場は汗だくだ)。

ルンバでこの間取り(リビング+2部屋+脱衣所)を掃除すると、大体50分くらいかかる。

ただ前述の通り、音がけっこううるさいし、複数の部屋を一度に掃除させるには全ての部屋のドアを開けっ放しにして、違う部屋へルンバが移動できるようにしてあげないといけない。

だから私の場合は、散歩に出る時やスポーツクラブに行く時など、1時間以上家を出る時にルンバに掃除をしてもらうことにしている。

もちろんコード類はすべて片付けて、途中でルンバが止まらないようにして家を出る。

自分でやるより時間はかかるが、家にいない間に自動でやってくれるなら関係ない。

ちなみにルンバは、ソファの下やベッドの下など、掃除機が届きにくかったり、普段から掃除するにはおっくうな(そのくせホコリが溜まりやすい)場所も掃除してくれるので、この点は地味に嬉しい。

判定:価格相応の価値はあるのか?

で、これを買うかどうかであろう。

全額払うと¥142,868(税込)。

月額払いだと¥4,180(税込)。

月に4千円払う価値があるかだ。

私としては全然ありなので、レンタルで継続することにした。

あなたがもしルンバの購入を迷っているのであれば、私からのアドバイスはこうだ。

あなたも2週間試して、「あなたがルンバに合わせて」ルンバを使ってみてください。
決して全て丸投げはできず、上手な付き合い方を探る必要がおそらくあります。
その上で、自分の価値観と天秤にかけてみると良いでしょう。
試しもせずにいきなり全額払いで購入するのは危険なのでくれぐれもやめましょう。

ということだ。

これが私が実際にルンバ i7+(i7プラス)を使ってみてのリアルな生の感想である。

良かったら参考にしてみてほしい。

※この記事はルンバのステルスマーケティングでは決してない。あくまで私の個人的な意見であり、報酬は1円ももらっていない点は信じていただきたい。