私が以前勤務していた楽器店という職場には、歌や楽器をやってきた人が多い。

私のように音大を出た人もいれば、趣味で音楽を楽しんできて、そのまま楽器店に就職したという人もすごく多いのだ。

というか音楽未経験者のほうがずっと少ない。

なので、職場の人だけで、ちょっとしたバンドというか、ユニットが組めてしまったりする。

私がスガナミ楽器の経堂センター(スガナミミュージックサロン経堂)で受付兼ホームページ担当をしていた時なんかも、経堂センターの受付スタッフだけでユニットを組んだりしていた。

ギターで弾き語りをする人がいて、私がパーカッションなので、基本的にはこれだけで成立してしまったのである。

これに、サックス吹きの子がいた時はサックスが入ったり、バレエ経験者の人はぷっぷるというヤマハの妖精の着ぐるみをかぶってになってステージで曲に合わせて踊ったりと、なかなか楽しくやっていたのだ。

夏には経堂祭りという商店街のお祭りがあって、そこのステージにスタッフのみんなで何度か出演させてもらった(もちろん教室の生徒募集の宣伝も兼ねて)。

また秋には、経堂を最寄り駅とする東京農業大学の世田谷キャンパスの学祭のイベントステージで演奏させてもらったこともある。

どれも良い思い出だ。

駅前のロータリーの特設ステージで、お祭りに来たたくさんの人たちを前にしての演奏。
夏の暑い中、外で風を浴びながらの演奏。

独特な高揚感というか、ハイになる快感があるものだ。

やっぱり、楽器をやるからには人前で演奏したいものである。
この気持ち良さは、私もよく知っている。

ピアノ教室や他の楽器の音楽教室に通う人達にも、ぜひこうした経験をたくさんして欲しいと願っている。