【ピアノ教室コロナ対策①】レッスンする?しない?休講はいつまで?月謝は?振替は?感染予防は? 対応を考えてみた

永井です。

世界中を騒がせている新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、昨日(2020年2月27日)安倍総理から、全国の小中高へ一斉休校の要請が出されましたね。
テレビでご覧になった方も多いかと思います。

毎日毎日、状況が変わっている中ではありますが、個人ピアノ教室等の習い事を運営されている先生でも、今回の休校のニュースを見て、自分のピアノ教室ではどう対応・対策しようか?と、お悩みの方も少なくないのではと推察します。

新型コロナウイルス感染症に対する個人ピアノ教室等の習い事の対応・対策として、ピアノ個人レッスンをするのか、しないのか、感染拡大防止のための対策、休講の場合の振替レッスン(補講・代講)やピアノレッスン料発生の有無、返金について等、判断すべきことがありすぎて頭が混乱している、そんなピアノ講師の方もいらっしゃるかもしれませんね。

ピアノ個人レッスンを継続するにも、臨時休講とするにも、保護者の皆様へのきちんとしたコロナウイルス対応のご説明も必要でしょう。

そこで今回は急遽、今の時点(2020年2月28日17時現在)での話ではありますが、個人ピアノ教室のコロナ対策として、どんな対応や選択肢が考えられるかということを、私なりに考えてみたので、語ってみたいと思います。

色々な考えがある中での、1つの見方、あるいは「頭の中の整理」としてご参考になれば幸いです(「正解」を示すものではありません)。

 

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※永井によるピアノ教室ホームページ制作はこちら

日本のあちこちで大変な痛みを伴う、ピアノ発表会やイベント開催の中止や延期が相次いでいる

すでにテレビなどを見てご存知の方も多いと思いますが、今週はエンターテインメント業界でのイベントやコンサートの開催中止や延期が相次ぎましたね。

東京ディズニーランドやサンリオピューロランド、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンも軒並み、2月下旬~3月15日(日)までの期間が臨時休園となりました。

[2020年3月21日追記] その後の政府からの大規模イベントの自粛延期要請を受け、各園とも3月下旬~4月上旬まで臨時休園が延長されました。

不要不急の外出は控えるムードになっていますから、飲食・外食業界や観光産業も大変な打撃を受けていることでしょう。
子供の休校中の食事を外食で済まさせて良いものか、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。
旅館業ではすでに倒産も出始めていると聞きます(「コロナ倒産」なんて言葉も)。

そして、私たちの音楽教室業界だと、ヤマハ音楽教室でも、コロナ対策として2月27日(木)から3月11日(水)までの期間、レッスンを臨時休講とするお知らせが財団から出ているようですね。

[2020年3月21日追記] その後ヤマハ音楽教室はレッスン休講を「3月12日(木)~ 再開時期未定」と延長しました。カワイ音楽教室も3月22日(日)まで休講期間を延長しています。

ヤマハ音楽教室では毎年春に大きな発表会イベントを開催していますが、今年は財団の方から自粛の呼びかけがなされている事もあり、コロナ対策のために、ピアノ発表会等のイベント開催の延期または中止を余儀なくされている楽器店も多いそうです(そりゃできないですよね ^ ^ ; )

私の古巣のスガナミ楽器(東京)でも、ヤマハ音楽教室の発表会はもちろん、他のイベントも延期になってしまったと、元同僚から聞いています。

私のお客さんの個人ピアノ教室でも、春休みにピアノ発表会開催を控えていたピアノ教室さんがあり、このまま中止になってしまうのかと、先生も悔しがっています。

先生も悔しいですが、せっかく練習を重ねてきた生徒さんや、それを支えてきたご家族の方達だって、本当に悔しいだろうと思います。

また小学校、中学校、高校、大学で卒業式をろくに行うことができず、悲しんでいる学生さんや保護者の方も日本中にたくさんいらっしゃることでしょう。

そんな風に、まさに今が、新型コロナウイルスの感染拡大をどれだけ抑制できるかの瀬戸際、正念場だということで、日本中が今、こんな状態がいつまで続くのかというほどの大変な痛みを伴いながら、コロナ対策に取り組んでいる
そんな局面かと思います。

[2020年3月21日追記]
その後、2020年3月19日夜に政府の政府の専門家会議から、「感染リスクの低い地域」での「感染拡大のリスクの低い活動」については徐々に自粛解除を検討するようにといった趣旨の見解が公表されました(詳細:【ピアノ教室コロナ対策⑥】専門家会議が見解公表 ~ レッスンはいつから再開? いつまで自粛?)。
小中高校の一斉休校については、2020年3月20日に萩生田文部科学大臣より、この春休みまでの休校要請は延長しないとの表明がありました。

[2020年3月27日追記]
2020年3月25日夜、東京都の小池知事は会見を開き「今が感染爆発(オーバーシュート)の重大局面」であるとし、週末の外出自粛を要請しました。これを受けて各種イベントや商業施設などに、臨時休業や自粛延期の動きが広がり、首都封鎖(ロックダウン)や外出禁止令が現実味を帯びつつあります。個人ピアノ教室もこれから、臨時休講やその延期を余儀なくされるかもしれません。

台風や大雪、通常のインフルエンザとの違い

話を個人ピアノ教室に戻しますが、こうした時に、実際問題としてピアノ教室の現場で考えることは、まずピアノ個人レッスンをするかしないか、ですよね。

① ピアノレッスンをしないなら、いつまで休講にするか?その分の振替レッスンやレッスン料(月謝)をどうするか?

② ピアノレッスンをするなら感染対策をどうするか?生徒の自粛欠席をどう扱うか?

そういう判断が次に出てきます。

この手の話(休講にするかしないか)で、前例として真っ先に思い浮かぶのは、台風やゲリラ豪雨・雷雨、大雪などにより一斉休講にする場合でしょうか。

私もヤマハ特約店の音楽教室に勤めていた頃は、台風が来たり大雪が降る度に、休講にするのかしないのかと、やきもきしていたの思い出します(東京は交通機関が雪に弱いので、音楽教室も雪で全面休講になることがあるんです)。

また一斉休講でなくても、生徒さん個人の休む休まないという判断とその扱いにおいては、毎年のインフルエンザに似ているようにも見えますよね。

なので今回の新型コロナウイルス感染症への個人ピアノ教室としての対応についても、例年の台風やインフルエンザの時に準じるのかな?ということが、まず私は思い浮かびました。

ですが、よく考えてみると、そう単純にも行かないのかな、という気もします。

個人ピアノ教室の対応として見る場合の、新型コロナウイルス感染症と例年の台風やインフルエンザとの違いは、一教室の判断や個人の生徒さんの判断というレベルではなく、前述のように、日本の社会全体で大変な痛みを伴いながら取り組んでいることである、という点かと思うんですね。

以上を踏まえて、具体的な選択肢について考えてみます。

① 全面的にやらない(一斉休講)

まず1つとして考えられるのは、ヤマハやディズニーランドのコロナ対策ように、3月中旬頃までの全てのピアノ個人レッスンを臨時休講にすることでしょうか。

「一個人のピアノ教室にそこまでの社会的責任があるのか?」

という気もしますが、「規模に関係なく一人は一人、しかも出入りするのは子供」という考えもありましょうし、そうして日本全体の社会的取り組みに協力する姿勢は、これは1つの歓迎されるべきコロナ対策だと私は思います。

実際私のお客さんの教室でも「3月の中旬までレッスンを全て中止にする」という教室さん(千葉県)が出てきています。

この場合、その分の補講や代講(振替レッスン)をするのかしないのか、という選択が次に来ますよね。

講師判断として休講にすると言う以上、補講をしなければその分のピアノレッスン料もいただけませんから、そこのメドも事前に立てたいところですよね。
でも現時点では、こうしたピアノレッスンの自粛をしても、それがいつまで続くかわからないのが難しいところ
かと思います。

政府の専門家会議は「1~2週間が瀬戸際」と言っていますが、それ以降に再開できるかどうかは分からないと思います。
ヤマハ音楽教室の臨時休講も3月11日(水)までとは言いますが、それ以降まで延期になる可能性も、おそらく視野に入れているのではないでしょうか。

また、生徒さんの人数が多くて振替レッスンの調整が難しい教室さんの場合は、返金か、翌月以降にいただく月謝金額での調整が必要になってくるかと思います。

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② 基本的にはやる

もう1つの選択肢は、ピアノ個人レッスンを続ける、ということですね。

A. やる場合のコロナ対策(感染防止策)

もし「この状況でもピアノレッスンやる」という事であれば、ピアノレッスン経由の感染拡大を予防するコロナ対策は極力万全にするべきでしょう。

子供を個人ピアノ教室に通わせる側としてやはり心配なのは、複数の生徒が出入りすること、レッスン室が密室であることによる空気感染や飛沫感染、そしてピアノの鍵盤やドアノブからの接触感染、あたりでしょうか。

ピアノレッスンを受けるにはマスクの着用を条件とする。
ピアノレッスンに来たら、鍵盤に触れる前に、真っ先にうがい手洗いをしっかりやらせる。
生徒が変わるたびに部屋の換気と、ドアノブなどのアルコール除菌をしっかりする。
咳や発熱など、感染の疑いがある場合はピアノレッスンに来ない。

↑個人ピアノ教室を続ける場合のコロナ対策としては、まずこの辺のルールをしっかり決めて、保護者の方々へお知らせすることでしょう(あなたのピアノ教室がちゃんとコロナ対策をしていることを知って頂くためにも)。

他にもレッスン室や玄関、トイレにクレベリンを置くなど、「できるコロナ対策は全部やる」くらいの姿勢でいたほうが良いかと思います。

あとは鍵盤の除菌をどうするかですよね。
ピアノの鍵盤って、アルコール消毒して大丈夫なんですかね? ^ ^ ;

ヤマハのサイトの Q & A には

市販の各種洗剤やアルコール類(除菌シートなども含む)やベンジンなどは、鍵盤表面のひび割れの原因となりますので使用しないでください。(引用元はこちら

↑って書いてあります。

じゃあ普通の鍵盤クリーナーで除菌になるのかと言ったら、う~ん、どうでしょうか ^ ^ ;

「鍵盤の除菌」は一番大きなポイントかもわかりませんね。
鍵盤はみんなで、30分、60分とずーっと必ず触りますから、ここが一番、個人ピアノ教室の新型コロナウイルス感染経路になりやすそうな気が私はします。
「ピアノ教室クラスター感染」なんて言葉が世の中で言われるようになることだけは、絶対に避けなければなりませんよね。

[2020年3月4日 追記] この点については次の記事で深掘りしてみました。
【ピアノ教室コロナ対策④】ピアノ鍵盤の除菌・消毒できてます?

いずれにしても、ピアノ個人レッスンをするのであれば、こうしたコロナ対策の何をやり何をやらないのかを、正直にきちっと生徒さんや保護者の方に説明した上で、ピアノレッスンに来るか来ないかを選択していただく必要があると思います。

そして、マスクや消毒液が手に入らない、窓の無い防音室なので十分な換気ができない等、「やるべきコロナ対策ができない(安全性の確保が難しい)」のであれば、思い切ってピアノ教室を全面休講にするのも大切な決断かと、私は思います。

※コロナ対策の詳細は「内閣官房新型インフルエンザ等対策室」ホームページをご覧ください。
内閣官房 新型コロナウイルス感染症の対応について

B. 生徒判断の休みをどう扱うか

もう1つ考えておきたいのが、生徒さんのほうから「うちはピアノ教室に行かない(行かせない)」と言ってきた場合に、ピアノレッスン料や補講をどうするか、ということがあると思います。

生徒さんが自主的に休むと言ってくるのだから、一見、通常のお休み扱いできそうな気もします(レッスン料はいただく&補講はしない)。

しかしここで1つの観点として出てくるのが、前述の「日本の社会全体で大変な痛みを伴いながら取り組んでいる事柄である」ということなんですよね。

例えばある生徒さんが、↓こう考えたとします。

私には自覚症状がないだけで感染している可能性もあるし、どこで感染して家族に移すことになるかもわからない(みんなそう)。
みんな自宅勤務をしたり、通勤時間をずらしたり、不要不急の外出を控えたりして協力しているのだから、私も個人のコロナ対策として、今はピアノレッスンに行くのを自粛しよう。

↑至極真っ当な人ですよね。
自分の気持ちがどうとか、レッスン料がどうとかではなく、今の日本社会のために、自分も世の中のコロナ対策に協力しようという選択をしている。

こういう人からレッスンもせずにお代だけ頂いて良いのか?

という倫理上の疑問も、私は頭から拭いきることができません。

あるいは、

ピアノの鍵盤を除菌できないのなら、接触感染が怖いから、子供をピアノ教室に行かせるわけにはいかない。

↑こう言ってきた場合も、ピアノレッスン料をいただくのはまあ難しいんじゃないでしょうか。

こうしたことがあるので、生徒判断の休みについても、通常の休み扱いではなく、ピアノレッスン料はいただかないか(繰越・返金など)、後で振替対応する必要があるのではないかと、私個人としては思います。

もちろん誰が決めたルールでもないので、「うちは通常のお休み扱いにします」と言いきることもできなくはないと思いますが。

 

と、今の時点で考えつくコロナ対策はざっとこんなところでしょうか。

やり始めたら他にもきっと何か出てくるでしょう。
それに明日になったらまた状況が変わっているかもしれません。

いずれにしても、1日1日、しっかり様子を見ながら、慎重に見定めていく必要があると思います。
1つの国難とも思える様相を呈してきつつある新型コロナウイルスですが、なんとか乗り切っていきましょう!

以上、今回は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、個人のピアノ教室としてどんな対応が可能か、その選択肢について、今の時点で私が思いつく範囲で語ってみました。

ご自分のピアノ教室での判断において、ひとつの参考情報になれば幸いです。

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【この記事を書いた人】
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※新型コロナウイルス感染症に関する正確な最新情報については次の各機関のホームページを、各都道府県知事の対応については各地域のホームページ等をご覧ください。
首相官邸:新型コロナウイルス感染症対策本部
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室:新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の対応について
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について